表題番号:2020C-180
日付:2021/03/10
研究課題目標原価の設定における全部原価計算の影響
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 商学学術院 大学院経営管理研究科 | 教授 | 清水 信匡 |
- 研究成果概要
製品開発段階のコストマネジメントである原価企画においては、製品単位あたりで目標原価を設定する慣行が定着している。製品原価を単位あたりで考える場合、生産量によって製品原価は変化する。なぜなら、直接費は生産量が変化しても不変あるいはあまり変わらないが、製品原価のなかで単位あたり固定費は生産量によって変動するからである。これは製品原価を全部原価で考える場合に必然的に生じる現象である。このような単位あたり固定費が生産量によって変動することが目標原価の設定にいかに影響を及ぼし、さらに設計エンジニアの意思決定に影響を及ぼし、さらには製品の開発設計プロセスにどのように影響するのかについて考察した。