表題番号:2020C-164
日付:2022/03/31
研究課題グループ経営におけるガバナンス信頼の形成プロセス
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 商学学術院 商学部 | 教授 | 大月 博司 |
- 研究成果概要
子会社の遠心力と親会社の求心力の交差するグループ経営が展開されているが、そのあり方について理論的・実証的分析が不十分である。本研究は、グループ経営の求心力にフォーカスし、求心力の基盤となるコーポレートガバナンスのあり方に着目してその信頼性機能の解明を目的とした。そして,研究方法としては、理論分析を行うとともに、事例研究を行い、親会社のコーポレートガバナンスの信頼性が子会社組織へ浸透していくプロセスの実態分析を行った。その結果,グループ経営においては、部分最適のロジックとして子会社の自由・自立が求められる一方、全体最適として親会社による子会社の規制(コントロール)が求められることが明らかになった。