表題番号:2020C-141
日付:2020/11/15
研究課題地球温暖化時代における気候−炭素循環フィードバックの解明のための海水温季節変動幅解析
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 教育・総合科学学術院 教育学部 | 教授 | 守屋 和佳 |
- 研究成果概要
本研究では,地球温暖化時代の極相期の一つである白亜紀中期セノマニアン期からチューロニアン期(CTB;約9千4百万年前)に生じた海洋無酸素事変を対象として,古水温の季節変動幅を明らかにすることを目的とした.CTBでは,極端な温暖化に対する負の気候−炭素循環フィードバック効果により,最温暖期において温暖化が抑制されたと推測されてきた.しかし,これまでは平均古水温の議論に留まっており,より具体的な気候状態を示す海水温の季節変動については全く議論されていなかった.本研究では,CTBの前兆となった炭素埋没イベントを堺に,海水温の季節変動幅が変化することを見出した.