表題番号:2020C-140 日付:2021/03/22
研究課題風化作用の定量化による,大量絶滅事変の解明:ベトナムの事例
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 太田 亨
(連携研究者) Vietnam Institute of Geosciences and Mineral Resources 教授 Nguyen Quoc Dinh
研究成果概要
北部ベトナム・Cao Bang省には、ペルム紀–三畳紀境界の石灰岩が露出しており、大量絶滅事変研究の好条件がそろっている。当初の研究計画では、OsSr同位体組成、後背地風化指標、鉱物組成の測定から、大量雑滅事変の要因追求を目指していたが、コロナ禍の影響で現地踏査がおこなえなかった。この代わりに、研究協力者であるDinh氏が現地踏査によって事前調査を実施した。申請者はこの研究期間中、炭酸塩岩用のXRF分析検量線作成と、炭酸塩岩標準試料を用いたICP-MSの前処理過程・分析のフローを構築した。研究費はこれらの事前研究に使用した。今後は、これらを利用して、試料採取と化学分析を実行する予定である。