表題番号:2020C-133
日付:2021/02/03
研究課題能力主義の政治理論:議会と学校における能力主義的選抜の政治理論的考察
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 教育・総合科学学術院 教育学部 | 准教授 | 千野 貴裕 |
- 研究成果概要
- 本特定課題研究の目的は、現代の社会において主要な選抜原理となっている能力主義の政治理論的研究を行うことである。その際、この原理に基づく選抜が顕著に見られる事例として、学校と議会を取り上げた。近代教育制度が確立する過程で、初等・中等教育と高等教育を接続する論理として試験による選抜が行われた。また、選挙によって議員を選ぶことの含意は、能力ある人物を選抜することであり、選挙民がこれを行うことができるという想定がある。以上の研究を踏まえつつも、能力主義は十全に選抜原理として機能していないことが確認できた(例えば教育における文化資本の働きによって能力主義原理の貫徹は妨げられる)。