表題番号:2020C-129 日付:2022/04/01
研究課題ICT教育の普及と歴史教育ーエストニアを事例として
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 小森 宏美
研究成果概要
 エストニアは、電子政府の推進や電子投票の実施をはじめ、電子化を積極的に進めている。教科書の電子版作成が教科書会社に義務付けられ、また2020年から遠隔授業が増えたため、システム的の点からはこの間に大きな進展がった。とはいえ、日本で「IT先進国」のモデル事例として注目され、専門家らによって紹介されている様子とは異なり、まだその実際の使用はさほど普及しているとは言えない。その理由として、デジタル・デバイドの問題に加え、電子教材利用の具体的な利用方法については教員に基本的にゆだねられていることなどが考えられる。このシステムとそれを利用する側の人間の関係については、エストニアに限らず、日本においても検討すべき点である。