表題番号:2020C-126 日付:2021/03/24
研究課題人口減少時代における持続的な地方の構築に関する人口地理学的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 准教授 山内 昌和
研究成果概要
人口減少時代に入った日本では、人口の増減のあり方が地域によって多様であることから、人口分布にも変化が生じている。本研究では、1995〜2015年における地方に位置する複数の自治体を対象として、自治体内での人口分布の趨勢について整理することを試みた。対象とした自治体はいずれも島嶼部である北海道奥尻町、新潟県佐渡市、長崎県壱岐市、長崎県対馬市である。その結果、自治体内では地区によって人口変化にかなりばらつきがあること、人口維持ないし再生産されやすい地区が存在し、その様な地区が新たな地域の中心地となっている可能性があること、自治体内の人口分布は今後急速に変化する可能性があること、などが明らかになった。