表題番号:2020C-107 日付:2021/04/09
研究課題人工知能とデジタル・リテラシーに関する文系学生の印象と教養としての重要度の検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 三尾 忠男
研究成果概要
文系学部学生の初年次と3年次に対して、AIとビッグデータについての印象の調査を行った。用語について他人へ説明できる程度かという設問で、AIについては「活用事例を6つ以上」説明できるが回答者の13.8%にとどまり、説明できることが「何も無い」も16.5%に及んた。一方「語句の説明」が40.4%であった。ビッグデータについては、「活用事例を6つ以上説明できる」が回答者の5.5%、一方、説明できることが「何も無い」が42.2%に及んだ。「語句の説明」は34.9%であった。なお、両技術への不安は、多岐にわたるものであった。これを払拭するのではなく、この不安を適切な批判的観点として、文系学生の教養として、これらの技術がすでに身近であり、社会への影響が極めて大きい事例で解説するとともに、「ブラックボックス」として、周辺理解が効果的であろうと考える。