表題番号:2020C-105 日付:2021/04/01
研究課題韓国語学習者の音声データ分析についての研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 印 省熙
研究成果概要
日本語母語話者韓国語学習者に誤用の多い日本語の「~して」に該当する ‘-고’、‘-어서’について、初級において、誤用防止の事前指導を受けた学習者による作文と事前指導を受けていない学習者の作文における誤用の様子を観察した結果、誤用指導を受けた項目において、著しく誤用の減少が見られた。初級でこのような誤用防止のための指導を受けた上級者の会話における音声資料を通して誤用改善の経過を観察した結果、‘-고’、‘-어서’の使用において90%を超える正用があり誤用は非常に少なく、初級における誤用指導が功を奏していることが確認できた。しかしながら‘-는데’使用の多さなど会話文における新たな特徴が見いだされ、より精緻な分析と研究が今後の課題として残った。