表題番号:2020C-104 日付:2021/04/09
研究課題集合的記憶と集合的忘却:日英両帝国による隠蔽工作の比較に向けた基礎的調査
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 准教授 佐藤 尚平
研究成果概要

これまで報告者は、イギリス帝国による集合的忘却について研究してきた。第二次世界大戦後、イギリスが世界中の植民地から撤退した際に、各地で不都合な文書を徹底的に隠蔽したということが、近年発見された新出史料から明らかになりつつある。しかし、帝国の衰退期に隠蔽工作を行ったのはイギリスだけではない。日本もまた、第二次世界大戦の敗戦前後に大規模な隠蔽工作を行ったと伝えられている。本研究は、日英両帝国が行った隠蔽工作を比較することを長期的な目標として掲げ、それに向けた基礎的な文献調査を行った。