表題番号:2020C-091 日付:2021/04/10
研究課題上代日本の文筆活動の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 高松 寿夫
研究成果概要
新型コロナ感染症流行のため、学会出張、調査出張がことごとく実施できず、ひたすら自宅や研究室で、論文を執筆や注釈の作成に携わる1年であった。夏から秋にかけて、オンラインによってではあるがようやく研究会や学会が一部再開される傾向となり、意見交換や学術交流が可能となった。とはいえ、調査出張はなおなかなか実施し難い状況である。その結果、今年度の研究成果は、「研究成果発表実績」に列挙した論文の公表にほぼつきるといえる。公表で来た論文の他に、『懐風藻』所収の「大友皇子伝」や下毛野虫麻呂による詩序の注釈作成、承和8年来日の渤海使がもたらした渤海王啓の注釈作成といった作業も行った。これらの成果は、いずれ注釈書や学術誌にて公表の予定である。