表題番号:2020C-089 日付:2021/03/30
研究課題台湾の炭鉱社会史:移住、女性労働に着目して
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 嶋崎 尚子
研究成果概要

 本研究は、台湾炭鉱の職場史を、台湾最大の瑞三炭鉱を事例に、当事者たちからの語りから記録することを目的とする。その際、炭鉱労働者家族の近隣からの移住、炭鉱における女性労働に着目する。瑞三炭鉱では、1990年に閉山するまで、坑外労働は女性が担った。本研究では、現地でのヒアリング調査の最終段階を予定していたが、コロナ禍のため渡航を断念せざるを得ず、オンラインでの実施とした。さらに、中華民国礦業協進会台湾区煤礦業同業公会による『台湾礦業史』全6冊中の石炭産業に関する全箇所を整理し、台湾炭鉱の概史を完成させた。成果本は、2021年度中に刊行される予定である。