表題番号:2020C-076
日付:2021/02/03
研究課題カント義務論による環境倫理学の根拠づけ
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 文学学術院 文化構想学部 | 教授 | 御子柴 善之 |
- 研究成果概要
2020年度の特定課題研究は「カント義務論における環境倫理学の根拠づけ」というテーマの下、カント哲学の研究と環境倫理学の研究を遂行した。前者については、カントの主著『純粋理性批判』を解説する著作を執筆し、『カント 純粋理性批判』という表題の下、12月にKADOKAWAから刊行した。後者については、K. Meyerの著書 Was schulden wir kuenftigen Generationen? の検討を行った。これは環境倫理学における世代間倫理の根拠づけにかんする研究書である。この二つの研究が総合する場面として、2020年9月8日と10日にドイツの研究者たちとZoomによって第14回日独倫理学コロキウムを開催し、„Pflicht und Verantwortung in Hinsicht auf Kants Begriff der Verbindlichkeit“(カントの拘束力概念から見た義務と責任)と題する研究発表を行った。