表題番号:2020C-067 日付:2021/04/08
研究課題近代日本における翻訳文化とジェンダー
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 准教授 由尾 瞳
研究成果概要
申請者は女性による文学、特に近代日本における「女流作家」「女流文学」をめぐる言説の形成と変容に焦点を当てて研究を進めている。明治から昭和初期にかけて現れた女性作家やフェミニズム思想をグローバルな視点から研究し、西洋から日本へという単なる「受容」でなく、彼女たちの思想や活動がいかに世界同時性を持っていたかという問題提起をしている。コロナ感染拡大の影響のため、参加予定だった英国ケンブリッジ大学の研究ワークショップは中止となり、研究者との交流や大学図書館での文献調査は叶わなかったが、代わりに日本で手に入る文献を使って調査を進め、時代をかえて現代日本という文脈で論文発表、学会発表などの成果を得た。