表題番号:2020C-063 日付:2021/04/23
研究課題永観『往生拾因』の註釈研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 吉原 浩人
研究成果概要

  本課題は、院政期の東大寺僧・永観(10331111)の主著『往生拾因』の全註釈を完成するための過程上に位置するものである。永観は三論宗の僧侶であるが、浄土思想に傾倒し、『往生拾因』『往生講式』などの著作があり、のちの日本仏教に大きな影響を与えている。

 今年度には、大学院生らとともに、永観『往生拾因』に対する、詳細な出典調査と訳註を実施し、全拾因のうちの「第六因」の途中まで訳註を進めた。幸い令和25年度科研費「摂関期・院政期僧俗の呉越・北宋との相互交流と思想的影響」(基盤研究()、課題番号20K00113)を獲得することができたため、引き続き『往生拾因』全訳註の作業を進めていきたい。