表題番号:2020C-056 日付:2022/02/11
研究課題国際デジタル通貨法制を巡る統合モデル原則(私法・公法)の提案
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 大学院法務研究科 教授 久保田 隆
研究成果概要

研究成果の纏めは、久保田隆「デジタル化された通貨間の競争と通貨主権」国際商事法務48101390-1395頁(202010月:論文)で示し、内外で学会報告も行った(研究報告④⑤参照)。すなわち、①強制執行や海外監督、プライバシー保護のように法的課題を技術的に解決できる道筋を示し、②外国の裁判所が仮想通貨を私法上物権として構成する結果、通貨主権等の公法目的を阻害する可能性を指摘し、③通貨主権を巡っては、通貨発行国以外の国が当該通貨をデジタル発行するケース(例:カンボジアの米ドルCBDC発行)を巡って国家管轄権の調整ルールの必要性を唱え、上記に関して国際統合モデル原則を提起した。