表題番号:2020C-014
日付:2021/04/11
研究課題エージェントシュミレーションを用いた高頻度取引者に対する規制の研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
---|---|---|---|
(代表者) | 政治経済学術院 政治経済学部 | 教授 | 山本 竜市 |
- 研究成果概要
本研究はエージェントシュミレーションを用いた高頻度取引者に対する規制の研究である。特に本研究では高頻度トレーダーが持つ1)information advantage、2)取引speed advantage、3)複数の取引システムの価格情報を一度に観察し最も利益性の高いシステムを選んで取引できるというlocational advantageの3つの規制可能なアドバンテージに注目し、エージェントシュミレーションを包括的に行うことで株価暴落の発生原因を投資家の群衆行動に着目し解明する。繰り返しのシュミレーションによりadvantageごとに群集行動、そして群集行動から暴落が起こる条件、発生しない条件を特定する。そして3つのアドバンテージに対する規制の効果を数量的に把握し、高頻度取引に対して採るべき政策を提示する。