表題番号:2020C-011 日付:2021/04/07
研究課題有権者が政治意識を持続する仕組みの解明:メディアの信頼度を軸とした国際比較
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 助手 劉 凌
研究成果概要

これまでの研究ではメディアの政治的効果が限定的であると言われてきたが、なぜ人々の政治意識はメディアに影響されないのか。既存の理論は、主にメディアへの不信感が強いアメリカの文脈で発展したものであり、メディアの信頼度が高い国々にそのまま適用することには問題がある。このような問題意識を踏まえて、本研究は、メディアの信頼度が世界で高いレベルにある日本、ならびに中間レベルにある香港を、アメリカと比較することを通し、 高メディア信頼国で有権者はいかに政治意識を持続しているかのメカニズムを解明することを目的としていた。研究手法としては、オンライン調査実験(Survey Experiment)を行う。本課題では、調査実験を実施するための事前準備を行った。成果の一部が、学会報告論文にまとめて、International Communication Association Annual Conference及び日本選挙学会にて報告される予定である(報告採択済み)。