表題番号:2020C-004 日付:2021/04/11
研究課題ドイツ語心態詞と日本語終助詞の発話におけるパラ言語情報と音声特徴
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 生駒 美喜
研究成果概要
本研究は、研究者のドイツ語心態詞および日本語終助詞の研究成果をふまえ、ドイツ語および日本語の話しことばにおける「反論」や「確信」などのパラ言語情報(話者の心的態度、発話意図)を示す発話における持続時間、ピッチ、強さ、母音の音質といった音声的特徴およびその知覚を明らかにすることを目的としている。

分析の結果、「反論」の発話意図を示す場合に、文全体の持続時間、アクセント部分のピッチの上昇幅、母音の音質において、日本語とドイツ語とで類似した音声特徴がみられることが明らかになった。これに対して、「反論」の発話全体のピッチという音声特徴は、個々の言語によって異なる特徴を持つことが示唆された。