表題番号:2019R-068 日付:2020/03/24
研究課題帰納的学習に基づく集合知メカニズムの情報設計問題:理論・実験・シミュレーション
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 国際教養学部 准教授 石川 竜一郎
研究成果概要
 今年度は、帰納的学習に基づく集合知メカニズムとして、事例ベース意思決定理論を用いた。特にこの理論を顧客の美容室選択のデータ分析に応用し、顧客自身の過去の美容室選択の評価が新しい美容室選択にどのように影響するかを検証した。この分析では、顧客の選択データの価格への感応度が非常に高く、それ以外の要因での説明が困難であった。
 この上で、一般的なコミュニケーションの蓄積を通じて、状況認識が変遷する主体を考察するモデルを構築した。このモデルでは、動的認識論理の手法を用いることで、意思決定主体の帰納的学習を多様な選択変数に基づいて構築することが可能にした。今後は行動モデルへの拡張を目指す。