表題番号:2019R-039 日付:2020/04/09
研究課題SMAワイヤの⾼速変形ダイナミクスの解析とソフトアクチュエータ・センサへの展開
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 澤田 秀之
研究成果概要

 申請者らは、形状記憶合金の微細ワイヤにパルス電流を流すと、その周波数に同期して300Hzを超える周波数まで、触知覚が可能な振動が発生することを見だした。マルテンサイト変態の温度域を超える0℃や100℃の環境においても、パルス電流を流すと即座に微小振動が発生する。本研究では、Ti-Ni-CuSMAワイヤを中心とし、その高速伸縮動作と時間応答を精密に測定して、物性的特性の考察をおこなった。SMAの変態動作のダイナミクスならびに変態量を正確に制御する手法を提案し、実測値と物理シミュレーションとの比較検討をおこなった。更に、微小振動パターンによって触覚感覚を人工的に創り出すシステムの構築を進めた。