表題番号:2019R-038 日付:2020/06/16
研究課題巨大ポリケチドの高効率合成法の確立
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 准教授 細川 誠二郎
研究成果概要
当研究室で開発した遠隔不斉誘導反応と広域空間制御戦略によって巨大ポリケチドの合成研究を行った。アフラスタチンA(分子量1259、不斉炭素数29)については、全合成を達成した。しかしながら、終盤の大きなセグメント同士を接続する反応を含むそれ以降の工程で種々の問題が見られたため、今後改良していく予定である。アキュレキシマイシンについては、C13-C23セグメントの構築に成功した。ここで、C21位には酸素等価基としてシリル基を立体選択的に導入した。バフィロマイシン類の合成研究においては、ワンポットでセミピナコール転位に続いてTiエノラートによるアルドール反応が起きてポリプロピオネート化合物が得られることを見出した。