表題番号:2019R-024
日付:2020/02/28
研究課題⾼度に活性化した酸化マグネシウム材を⽤いたホウ素等有害元素処理
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 創造理工学部 | 教授 | 所 千晴 |
- 研究成果概要
本研究では,粒子表面を活性化させた酸化マグネシウム(MgO)材を用いて,廃水中のホウ素等有害元素を処理する技術開発を試みた。塩基性炭酸マグネシウムおよび水酸化マグネシウムを400~1000℃で1時間焼成することで低結晶性かつ比表面積の大きい酸化マグネシウムが得られる。これらを用いて模擬廃水中のホウ素除去実験を実施した結果,通常の高結晶MgOと比べて約4倍程度の速度でホウ素が除去されることが明らかとなった。とくに,塩基性炭酸マグネシウムを600℃で焼成したMgOを用いた場合ホウ素の除去速度が最大となった。なお,上記ホウ素除去に有効であったMgOを用い,フッ素やセレンの除去も試みたところ,F(-I)やSe(IV)に良好な除去特性を確認した。