表題番号:2019R-002
日付:2020/04/08
研究課題社会的流動性の源泉を考慮した機会の平等の測定
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
---|---|---|---|
(代表者) | 政治経済学術院 政治経済学部 | 助手 | 松井 潤 |
- 研究成果概要
- 機会の平等を測るための尺度として、社会的流動性を用いた実証研究が多く行われている。しかしながら、社会的流動性を機会の平等の尺度として用いる研究には、次のような問題点がある。第一に、社会流動性が高ければ高い程、必ずしも機会の平等が達成されているとはいえない点である。第二に、社会流動性には、その源泉によって、(流動性が)高ければ良いものと、そうではないものに分けられる点である。本研究は、この二点を解決する指標を提案した。具体的には、流動性を記述する際に用いられる遷移行列に、量子エントロピーとよばれる情報理論を応用したものである。特に、欧米諸国のデータを用いた実証研究への応用の理論的準備ができた。