表題番号:2019Q-056 日付:2020/04/12
研究課題運動・ストレス・老化に関する新規バイオマーカーの開発と機能解析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 教授 鈴木 克彦
研究成果概要

本研究では、マウスの骨格筋を1Hz、2秒間隔で1時間電気刺激し、筋の反復収縮を確認しつつ、放出因子の特性について解析した。まずエクソソームをNanoSightで分析したところ、エクソソームの粒径は50-200 nm 94.9%が存在し、102 nmにピークが認められた。また、液体クロマトグラフィーを用いてNonoLC-MS/MS 分析を行ったところ、プロテオミクスでは248種類もの物質がリストされた。NCBI databaseにより機能解析を進めたところ、他臓器に影響を及ぼす可能性がある47の生理活性物質が認められたが、興味深いことにマイオカインの代表とされてきたインターロイキン6(IL-6)は検出されなかった。一方、血液の一般生化学検査では腎機能の改善が認められたため、そのメカニズムについてリストアップされた物質との関連を解析する予定である。