表題番号:2019Q-021 日付:2020/04/10
研究課題非一様系におけるゼロモード量子揺らぎの定式化と冷却原子系及び原子核への応用
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 山中 由也
(連携研究者) 早稲田大学 講師(任期付き) 高橋 淳一
(連携研究者) 早稲田大学 助手 大山 京尋
研究成果概要
非一様有限系の自発的対称性の破れに伴って現れるゼロモードはその量子揺らぎが無視できない。場の量子論で厳格に定式化する方法として、非摂動ハミルトニアンに非線形ゼロモード項を取り入れることを提唱してきたが、αクラスター構造原子核でα粒子が凝縮している場合の理論的研究を行った。2019年度の最大の成果として、そうした系は超流動状態と規則的格子状態とが共存する超固体描像で解釈できるということを見出した。この成果はProg.Theor. Exp. Phys. (S. Ohkubo, J. Takahashi, Y. Yamanaka), "Supersolidity of $\alpha$ cluster structure in the nucleus 12C")に掲載決定された。