表題番号:2019Q-011 日付:2020/06/10
研究課題『源氏物語』周辺文化の形成に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 新美 哲彦
研究成果概要

本研究は、『源氏物語』の享受資料、海外における古典籍および日本古典研究を対象とし、書誌学・文献学的操作と資料調査を通して、流通状況や、古典受容の実態を具体的に記述しようと試みるものである。本年度は、ブリティッシュコロンビア大学所蔵の古典籍を調査した。また、ブリティッシュコロンビア大学で、「旅する古典」と題して、さまざまな研究者を呼び、ワークショップを開いた。さらに、俗語訳『源氏物語』についての研究書を刊行し、『源氏物語』周辺作品としての中世王朝物語について研究を進めた。また、定家本の発見として話題になった新出「若紫」についてのシンポジウムも、中止になったものの、座談会として開催され、出席した。