表題番号:2019N-015 日付:2020/04/21
研究課題高耐熱・結晶性エンプラの精密3D造形を目指した革新的相溶化法の開拓
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 小柳津 研一
研究成果概要
本研究は,ポリフェニレンスルフィド(PPS)の機能展開を目指し, PPSの三次元(3D)プリンティング造形の鍵になりうる新しい高分子物質を開拓することを目的とした。モノマーであるジフェニルジスルフィドにメチル基,エチル基,メトキシ基,アルケニル基を導入し,対応するポリマーを直鎖かつ成形加工可能な高分子量体として得た。2,6-位にアルキル基を有する場合,PPSは完全非晶質になりポリスチレンとの相溶性を獲得することを明らかにしている。今回得られたPPS誘導体も同様の相溶性を示した。アルケニル基の反応性により無機酸化物との親和性が向上し,コンポジット材料として展開できることも明確にした。