表題番号:2019N-009 日付:2020/03/08
研究課題中近世フランスのハーフ・ティンバー式木造都市家屋に関する歴史考古学的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 堀越 宏一
研究成果概要

2019年度には、ブルターニュ地方の中世家屋の調査を実施し、モルレ、ロクロナン、カンペール、カンペルレ、オーレィ、ヴァンヌなどにおいて、中近世のハーフ・ティンバー式木造町家を数多く発見できた。モルレでは、モルレ市が維持管理している「ポンダレの家 La maison de pondalez」という16世紀のハーフ・ティンバー式木造町家が、内部公開されていて、その見学によって、中近世の木造町家に住むという感覚を体験することができた。

その一方で、当初想定していた「宝珠状曲線装飾」を持つ木造町家を発見することは出来ず、この種の装飾を持つ石造町家が存在しないブルターニュ地方では、ブルゴーニュ地方におけるような両タイプの町家における装飾の共通性が見られないということを確認できた。