表題番号:2019N-005 日付:2020/05/28
研究課題民事執行における執行文付与制度の総合的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 大学院法務研究科 教授 松村 和徳
(連携研究者) 横浜国立大学 教授 西川佳代
(連携研究者) 日本大学 准教授 吉田純平
研究成果概要
本研究は、民事執行の実務や近時の議論では債権回収の実効性が重視される傾向にあり、そこでは、必ずしも民事執行手続の理論的側面は必ずしも十分に検討されていないのではないかという疑義を出発点として、「執行文付与制度」に焦点を絞って、その実務を明確にし、その理論的検証を目的としたものである。この研究では、①執行文付与段階での審査状況、②執行文付与制度をとらない担保権実行手続における承継執行の実態、③令和元年の民事執行法改正中、子の引渡しの強制執行における執行文付与段階での対応を、中心的検討対象として、各地域での実務の実情、その差異の有無等を実体調査を行うことで実態を把握し、その理論的解明をめざした。