表題番号:2019E-100
日付:2020/04/11
研究課題コーパス出現頻度に基づく漢字語彙テストの開発-問題形式・母語別の分析-
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 日本語教育研究センター | 講師 | 岩下 智彦 |
(連携研究者) | 城西大学 | 暁 | 吉田 |
- 研究成果概要
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本研究では,テスト項目(以下,項目)をコーパス上での出現頻度(以下,頻度)により統制した語彙および漢字テストを開発し,項目に用いるターゲット語の頻度と項目の難易度の間に関連性があるのかどうかを検証した。両テストは,各60項目で語彙テスト2形式,漢字テスト3形式であった。項目は,コーパスに基づく語彙表(松下2011)と漢字表(松下2013)から一定の頻度ランクごとに作成した。調査は,19年12月~20年2月に国内の日本語学習者に対して実施し,得られた回答(N=100)に対して相関分析を行った。その結果,項目に用いられたターゲット語の頻度と項目の正答率に中~高の相関が見られ,その相関は形式によって異なることが示唆された。