表題番号:2019E-059
日付:2020/04/09
研究課題二つの超対称性が破れる模型構築とその初期宇宙論への影響
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 大学院先進理工学研究科 | 講師 | 青木 俊太朗 |
(連携研究者) | 早稲田大学 | 教授 | 安倍博之 |
(連携研究者) | 高エネルギー加速器研究機構 | 研究機関講師 | 阪村豊 |
(連携研究者) | 早稲田大学(2019秋卒業) | 学部4年 | Henry Liao |
(連携研究者) | Chulalongkorn University | ポスドク | Yermek Aldabergenov |
(連携研究者) | 首都大学東京 | 准教授 | Sergei V. Ketov |
- 研究成果概要
- 本研究では、N=2超重力理論における超対称性の破れの機構及び、その宇宙論的影響について明らかにすることを目指した。
具体的には、(複数の)U(1)ベクトル多重項が一つのハイパー多重項と結合する模型を構築し、超対称性の破れのパターンと理論の含むパラメタ(プレポテンシャル)の関係を明らかにした。特にベクトル多重項が一つの場合、プレポテンシャルの三階微分が零でなければ、必ず超対称性が部分的に残ることを示した。また、無質量ベクトル場と中性スカラー粒子との結合定数に注目し、観測からの制限と比較することで、直接的に超対称性の破れのスケールの下限を決定した。以上の結果を二つの学術論文としてまとめた。