表題番号:2019E-050 日付:2019/10/24
研究課題感温塗料による強制対流沸騰場の気泡・温度同時計測手法の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 准教授 松田 佑
研究成果概要
沸騰現象及びそれに伴う熱輸送現象に関する知識は,相変化を利用する熱機器の高効率化には極めて重要である.特に固気液三相界面位置(コンタクトライン)の時間的・空間的変化は伝熱面温度分布に対して支配的因子と考えられており,これらの間の関係を明らかにすることが強く求められている.従来研究では,赤外線(IR)カメラを用いた温度分布の計測が行われているが,IRカメラでの精密な計測には伝熱面上に不透明の赤外線感受性層が必要となるため,コンタクトライン位置が特定できず,コンタクトライン近傍での熱輸送計測という観点からは十分な研究が行われているとは言い難かった.そこで本研究では感温塗料計測法によって,沸騰流動場での時間分解固気液界面・温度場同時計測法の開発を行い,その有効性を示した.