表題番号:2019E-035 日付:2020/04/13
研究課題ナノ空間構造を有する金属と炭素繊維強化熱可塑性プラスチックの直接接着技術の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 准教授 細井 厚志
研究成果概要

車体重量の軽量化のために,高い比強度・比剛性を有し,優れたリサイクル性がありプレス成型が可能な炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(CFRTPs)を適材適所に用いたマルチマテリアル化が期待されている.一方,層間破壊靱性を評価する際に単純モード破壊が生じず混合モードになることことが課題となっている.そこで本研究では,混合モード曲げ(MMB)試験においてモードⅠ及びモードⅡを独立して算出できることを応用し,試験片中央に一定の荷重をかけながら試験片端部で二重片持梁(DCB)試験を行うことで純粋なモードⅠ破壊を発生させることを試みた.新規に試験機を作製し,一定荷重を加えながらDCB試験を行えることを確認した.また,端部ノッチ付き曲げ(ENF)試験でモードⅡ破壊を評価する際,熱残留応力を考慮した層間破壊靱性を評価することができた.