表題番号:2019E-030 日付:2020/04/10
研究課題第二言語音声知覚の言語間研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 講師 篠原 靖明
(連携研究者) University of Delaware Associate Professor Arild HESTVIK
(連携研究者) University of Delaware PhD student Chao HAN
研究成果概要
 本研究は、日本語話者が英語の音素を知覚する際、日本語音素の存在がその知覚にどのような影響を及ぼすか、行動実験と脳波計測実験の両面から調査した。研究代表者はPerceptual Assimilation Model (PAM; Best, 1994; 1995)を基に仮説を立て、まずは行動実験によりその仮説を検証した。その結果は、国際学会(ICPhS 2019, New Sounds 2019)で発表し、論文も出版した。同時に脳波計測実験も実施し、事象関連電位(ERP)と呼ばれる脳活動の内、ミスマッチ陰性電位(MMN)という成分を分析した。行動実験では仮説通りの結果が表れたが、MMNの分析では予測と異なる結果が表れた。本研究費を使用して、第二言語音声知覚の分野で著名な研究者を国内にお呼びし、研究結果に関してディスカッションを行った。