表題番号:2019E-022 日付:2020/04/01
研究課題イギリス帝国による世界的な文書隠蔽工作:「現地協力者」についての基礎的調査
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 准教授 佐藤 尚平
研究成果概要
 

第二次世界大戦後、イギリス帝国から世界各地の植民地が独立した。この混乱の最中、実は、イギリスが世界中で不都合な文書を必死に隠蔽していたようだということが、最近になって分かってきた。植民地独立という世界史的な転換点において、イギリスは一体何を隠蔽し、帝国の歴史をどのように正当化しようとしたのか?

この文書隠蔽工作において、イギリスの植民地支配に協力してきた現地協力者たちの名誉と安全に関わる文書も隠蔽の対象としていたということが、これまで分かっている。そこで、本研究課題では、イギリスが守ろうとした「現地協力者」とは誰だったのかを検証した。