表題番号:2019E-005
日付:2020/04/09
研究課題刑法における因果関係論の英米法との比較研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 法学学術院 法学部 | 助手 | 大関 龍一 |
- 研究成果概要
- ⑴ まず、英米法における因果関係論に検討を加える前提として、わが国の刑法学がこれまで英米法における因果関係論をどのように参照してきたかについて、検討を加えた。そして、旧刑法時代には、たとえば、江木衷が英米法の文献も参照して因果関係論を展開していたことを明らかにした。
⑵ 次に、英米法における因果関係論の基礎文献である、ハート=オノレ『法における因果性』に検討を加え、英米法における因果関係論の発展過程およびハート=オノレの問題意識について考察を加えた。また、イギリスの因果関係論の現状に検討を加え、日本法への応用可能性について示唆を得た。