表題番号:2019E-001
日付:2020/04/04
研究課題国際機構間関係の「多層的」研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 政治経済学術院 政治経済学部 | 助教 | 大道寺 隆也 |
- 研究成果概要
- 本研究費は国際機構間関係論 (inter-organizational relations, IOR) の理論的側面の研究のために使用された。IORとは、複数の国際機構の相互作用に着目する国際機構論の小分野であるが、その理論的含意の検討は未だ十全とはいいがたい。そこで、次の2点の検討を行った。第一に、IORがグローバル立憲主義 (global constitutionalism)の枠組において有する意味合いの検討である。この点については、権力性を帯びた国際機構を他の国際機構が統制する可能性を指摘した。第二に、IORとグローバル・デモクラシー (global democracy) の議論との接合である。この点については、国家中心的な諸制度では代表されない諸見解が、国際機構を通して国際的意思決定に反映され、影響を与える可能性を指摘した。