表題番号:2019C-722 日付:2020/03/31
研究課題祖先アミノアシルtRNA合成酵素の解析に基づくタンパク質合成系の確立過程の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 助教 古川 龍太郎
研究成果概要
本研究では、20種類のアミノ酸に相当するアミノアシルtRNA合成酵素(ARS)が全て揃う以前の初期生命が持っていたと考えられる原始ARSを推定・復元し、アミノ酸特異性を解析することで、アミノ酸種がタンパク質合成システムに取り込まれた順序を推定し、原始タンパク質合成システムがいかにして誕生し、進化したかを明らかにすることを目的とした。7種のARSの複合系統樹を構築し、ARSの分岐順の推定および、祖先配列推定、祖先配列から推定されるアミノ酸特異性の予測をおこなった。その結果、祖先ARSは想定したよりも狭いアミノ酸特異性を持つと予測された。