表題番号:2019C-713 日付:2020/04/10
研究課題温度によるタンパク質相互作用の制御系確立にむけた温度依存的な抗原・抗体反応の解析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 助手 三浦 宏太
研究成果概要
本研究では、タンパク質間相互作用の制御系を構築するためのアプローチとして、抗原-抗体反応の温度応答性に着目し、応用的利用法の開発とメカニズムの解明を目的とした。申請者らは、4 °Cと比較して37 °Cで結合定数が約1/480に低下するユニークな抗体を発見し、それを応用したタンパク質精製系THETA systemを構築した (Miura et al., 2019)。さらに、様々な抗体で検証すると一部の抗体には温度依存性が見られた。続いて、熱力学的パラメータの解析およびシミュレーション解析を行った。この結果から、温度依存性のメカニズムに抗原-抗体間の水素結合が関わる可能性が考えられた。