表題番号:2019C-703 日付:2020/04/06
研究課題地域水系基盤の再生・強化のための計画・デザイン手法の共創的構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 佐々木 葉
研究成果概要

地域の景観資源であり地域文化を形成してきた用水や湧水などの水資源は,利用と災害,スケールや主体の多様性を有したインフラであり,こうした特性を踏まえた総合的な計画が必要である.本研究課題では,水に関わる社会基盤の空間と主体とを一体的に捉えた「地域水系基盤」という概念を提示して,その計画・デザイン手法を構築することを目指し,そのために関連する実践事例や研究アプローチに関わる情報を持ち寄り議論した.また新潟市福島潟をフィールドとして,地域の中学生の体験と認識,潟を活動の場とする市民グループの活動状況に関わる調査を実施した.以上から地域水系基盤の概念の意義を確認する一方,その対象や様相が広いことから,研究手法とその成果の価値を第三者に伝えることの難しさが明らかとなった.