表題番号:2019C-651
日付:2020/02/21
研究課題ロールズ・ハーバーマス論争と両者の政治哲学の比較研究:方法論の観点から
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 政治経済学術院 政治経済学部 | 助手 | 成田 大起 |
- 研究成果概要
- 本研究の目的は、20世紀最大の政治哲学者であり、「英米系」と「大陸系」哲学の代表人物でもあるジョン・ロールズおよびユルゲン・ハーバーマスの政治哲学を主に方法論という観点から比較検討することである。1995年にJournal of Philosophy誌上で繰り広げられた論争では、両者が互いの理論を誤解していたということもあって、実りのある論議が繰り広げられていたわけではなかった。それもあって、先行研究では両者の正義原理や権利の正当化に関する実質的な内容を比較する試みが主流である。これに対し、本研究ではロールズの「構成主義」およびハーバーマスの「合理的再構成」という方法論の観点から両者の論争および哲学を分析し、「英米系」と「大陸系」政治哲学の共通性を見出した。