表題番号:2019C-649 日付:2020/02/18
研究課題介護ボランティアのための「時間銀行」制度導入の可能性と課題
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 福田 耕治
研究成果概要

超高齢社会となったわが国では、就労と生活、育児や老親の介護との両立は、時間的にも肉体的にも経済的にも困難な状況がある。団塊の世代が75歳以上になる2025年に向けさらに高齢者層は膨張するが、介護サービスの人的資源不足とそれを支える財政的資源の眼界が懸念される。そこで本研究課題では超高齢社会の「地域包括ケアシステム」を支える介護ボランティアに参加のインセンティブを与える「時間銀行(時間預託)」制度の可能性と限界を予見的ガバナンスの視点から、欧州の先行事例と日本の類似制度との比較を通じて持続可能な制度設計を考察した。2019年12月学会で報告(於:東北大学)を行い、研究論文、図書として2020年度中に公刊予定である。