表題番号:2019C-626
日付:2020/02/20
研究課題ASEAN経済共同体における専門職の相互承認協定ー看護サービスを中心としてー
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
---|---|---|---|
(代表者) | 国際学術院 大学院アジア太平洋研究科 | 教授 | 勝間 靖 |
(連携研究者) | WHO西太平洋事務局 | 順子 | 山田 |
- 研究成果概要
- 研究成果として、第1に、ASEANにおける域内相互承認(Mutual Recognition Arrangement:MRA)を通じた保健医療人材の流動性の高まりについて、ASEAN事務局の立場を理解することができた。ASEANにおいては、経済統合の課題として、各国における専門職の資格について、他のASEAN諸国においても相互承認し、高度人材の域内流動性を高めようとしている。ASEAN事務局において、保健課は保健医療分野のMRAに直接的に関与している訳ではないが、保健医療人材の資格について域内格差が存在しており、カンボジア・ラオス・ミャンマー ・ベトナム(CLMV)の制度を引き上げることに関心をもっている。第2に、ASEANは、WHO-WPROとWHO-SEAROの両地域事務所と連携しながら、CLMVの保健医療人材育成制度のASEAN水準への引き上げを期待している。しかし、ASEANとWHO地域事務所との役割分担については十分に議論されているとは言えないことも明らかになった。