表題番号:2019C-621 日付:2020/02/14
研究課題大規模音声コーパスを用いた日本語母語話者による英語二重母音の発話習得研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 国際教養学部 助手 矢澤 翔
研究成果概要
日本語の連母音「エイ」「オウ」は長母音「エー」「オー」として発話されることが多い(「形成」ケーセー、「構想」コーソー)が、「エイ」は魚類のエイのように長音化されずに発話され得るのに対し、「オウ」が長音化しない例は稀である。本研究では、この日本語の特性が日本人英語学習者による英語の二重母音/eɪ/と/oʊ/の習得に転移するかを検証した。第二言語英語音声コーパスJ-AESOPを用いた分析の結果、日本人英語学習者は概して/eɪ/を正しく二重母音(「エイ」)として発話できていたが、/oʊ/に関しては上級者を除いて長母音(「オー」)のように発話しており、第一言語からの転移の影響が認められた。