表題番号:2019C-601 日付:2021/05/28
研究課題動的笑顔時における表面筋電図解析法及びビデオ映像記録による分析的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 宮崎 正己
研究成果概要
今回、動的な笑顔を研究対象とした。動的な笑顔の特性について、表情筋の筋活動を表面筋電図法にて、また、同時にをその笑顔をビデオ撮影と同時計測をおこなった。その笑顔の特性について、双方の観点から、検討した。笑顔の主働筋である大頬骨筋、笑顔を作るのに関与する輪筋、頬筋、上唇挙筋、下唇下制筋を記録の対象として表情筋の中から笑顔を作るの 6 筋の筋電図を上記の条件下でビデオと同時記録した。の筋 活動を筋電図で捉え,その積分値をリアルタイムで被験 者に呈示することで,一定強度の笑顔の生成と保持を可 能にした.被験者に菅原(2014)による測定方法に準拠したおこなった。大頬骨筋の最大随意収縮活動を 100%とした,75%,50%,25%の筋活動による表情を させ,作為的に強度が4段階に異なる笑顔をつくりだし 笑顔の表情筋活動の計測を行った。 被験者は男子大学生2名を用いた。 筋電位多点計測法で明らかにした表情筋活動の測定可能 領域を対象とした . 積分値を一定に保つことを被験者に訓練させ,維持 が可能となった段階で計測を試みた. 大頬骨筋活動の最大随意収縮(Maximum Voluntary Contraction: MVC)時の最大笑顔,その 75%の強い笑 顔,50%の中程度の笑顔,25%の弱い笑顔を筋力調節で行った。ビデオカメラでは、100%、75%、50%、25%の動画を記録した。記録された笑顔の表情について、FaceReader(ソフィア・サイエンティフィック社)にて、解析を行った。結果は、MVCの強度が低下するほど、動画での、笑顔の占有率が低下するという結果であった。強度の低下とは、相関が得られなかった。