表題番号:2019C-598 日付:2020/04/08
研究課題マウスの記憶想起におよぼす経験の影響の解析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 講師 配島 旭
研究成果概要

検索誘導性忘却(RIF)は,ある事柄を思い出すことを経験すると,それに関連した記憶が抑制される現象である。経験が記憶の想起に及ぼす影響を明らかにすることは、記憶メカニズムを解明するために重要な課題である。しかし記憶の神経基盤の解析に有用なマウスにおいてRIFに関する研究はほとんど行われてこなかった。そこで本研究では,マウスにおいてRIFは雌雄共に生じるのか,また若齢期および老齢期のマウスにおいてRIFが生じるかについて,新奇物体再認記憶試験を改変した行動試験を用いて検討した。その結果,RIFはマウスにおいて雌雄ともに生じること,若齢期から老齢期まで保持されることが示唆された。