表題番号:2019C-595 日付:2020/02/13
研究課題米国のオアハカ先住民移民コミュニティ変容に関する研究-同郷者会の祝祭を事例に
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 助教 山越 英嗣
研究成果概要
本研究課題では、メキシコ・オアハカ州からの先住民移民による同郷者会ORO(Organizacion Regional de Oaxaca、オアハカ地方組織」が米国・カリフォルニア州で開催している祝祭行事のゲラゲッツァ祭(La Guelaguetza)を調査した。そして、彼らがどのようにしてコミュニティ内部の紐帯を強め、市内に散住するメキシコ移民たちを包摂しているのかを明らかにしようと試みた。その結果、彼らはオアハカ先住民の文化や慣習などを移住先のロサンゼルスでの生活に援用し、生活空間を改変していることが明らかになってきた。また、故郷のオアハカと異なり、ロサンゼルスではエスニック集団の境界が薄れ、「オアハカ先住民移民」としてのアイデンティティが形成されていることもわかった。