表題番号:2019C-583 日付:2020/03/02
研究課題無線給電型マルチプルバイオデバイスの開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 情報生産システム研究センター 助手 高松 泰輝
研究成果概要
本申請で開発予定のコンタクトレンズ型バイオデバイスにおいて,生体適合性を有した電源の確保は最も重要な課題の一つである.例えば,既存の無線電力伝送システムで数Vの電圧を確保する場合,コイルサイズの制約から高出力の電力伝送が必要不可欠であった.一方で,これは眼球周辺の組織に対して多量の電磁波暴露を伴うことから,安全性を損なう要因であった.そこで,本研究では亜鉛電極をコイル状に成形しコンタクトレンズ表面に接着することで,涙液環境下における無線給電用アンテナ・直流電源用アノードの開発に取り組んだ.これはAC/DCハイブリッド型電源を生理的溶液環境下で実装し,高電圧を確保するという世界初の試みである.