表題番号:2019C-564 日付:2020/04/11
研究課題プラズモン増強場の大面積化と光化学反応への応用
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 講師 今枝 佳祐
研究成果概要
本研究では,化学的に合成した金属ナノ粒子の自己集合膜を作製し,これを光化学反応場として利用することを目的とした。テトラクロリド金(Ⅲ)酸をポリビニルピロリドンを用いて還元することで金ナノプレートを合成した。合成した金プレートをヘキサンとエタノールの混合溶液に分散し,これを純水に滴下することで純水表面に金プレート自己集合膜を作製することに成功した。この自己集合膜をガラス基板上に転写したものを光化学反応増強基板として用いた。基板に硝酸銀水溶液を滴下し,LED光を照射した結果,基板上において銀ナノ粒子が光合成されることが確認できた。今後は,LED光の照射光強度や波長依存性について考察する予定である。